宝物な君と
「ママぁ~永久くんと結婚してあげて?永久くんママ以外可愛いと思ったことないらしいよ?ボクもいちばんはママだけど、永久くんはいちばんのママだけなんだって!」

益々顔が赤くなる私。

一体いつそんな話してるのよ。

「七世、オレがパパになってもいいか?紅のこと、世界で一番好きなんだよ。七世を家族として一番大事にしたい。」

永久は真剣な顔してそう言って、七くんを見つめる。

七くんは。

「いいよ。すごく嬉しい!ありがとう…永久パパ!」

なんか泣けてきちゃった。

永久は…あら、泣いてる。

貴重な涙ね。

何故か蒼空くんも泣いてるけど。

「七世の許可もでたし、紅、左手出して?」

目を真っ赤にさせた永久から、初めてのプレゼント。

キレイな婚約指輪をはめてくれる。

「今すぐ結婚しよう。」

『今すぐって…もう。七世共々よろしくお願いします。』

七くんのこともあって、やんわり結婚は先伸ばしにしていたけれど。

永久の負担にはなりたくなくて。

まぁ、そんなごちゃごちゃ吹っ飛んじゃう位、もうどうでもよくなっちゃった。

「ほんとかっ?!瀬高紅と七世になるんだぞ?もう一生藤沢には戻れないからな。」

『わかんないよ?私、永久が浮気したらソッコー別れるし。七くんに悪影響だもん。それか一生別居!ここにも立ち入り禁止にするし。』

「なっ、しない!するわけない。お前達より可愛い大事なものなんて、他にない!」



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