宝物な君と
「何してくれてんだ?七世から手を放せ。この子はオレの息子だぞ。子供にそんなことする常識ないお前らと、なんで一緒にいなきゃいけないんだ。」

「えっ?息子?」

びっくり顔の社員さん二人。

「そーそー。だから、二人ともさっさと諦めてね~!ったく、散々人事部長いびってやったのに、まだまだ足りないな。あんまり機嫌損ねちゃうと、本社にいれなくなっちゃうよ?いちお、オレ達上司だからね?」

黒い!

笑顔で毒を吐く蒼空くん!

二人とも引きつってる。

「お姉ちゃん達、永久パパはママ以外の女の人をしかい?にいれるのもイヤなんだって。諦めた方がいいよ。サンタさんに別の人お願いしてみたら?あっ、蒼空くんが可愛い彼女ほしい!って言ってたね。」

笑顔で結構なことを言ってのけた七くん。

最近、永久に口の悪さ似てきてない?

何話してるの~いつも二人で。

心配になってきた。

「服部さん?彼女欲しいんですか?立候補したいです!」

「私も私も。」

永久は無理だとわかり、二人は蒼空くんを攻めこむ。

立ち直り早いな。

私も女だけど、女ってコワイ。

「あのさぁ、オレ、可愛い彼女ほしい!って言ってたの。か・わ・い・い!ここ、重要ね?性格も含めて可愛い女の子。キミ達どれも当てはまってないじゃん。ちなみに目の前にいる女の人、どう思う?綺麗で可愛いでしょ?性格もいいし、媚びもしないの。見習ったら?」

巻き込まないでほしいんですけど。


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