宝物な君と
オレサマはご遠慮願います
あれから、あのおじいちゃん…瀬高さんはしょっちゅう来てくれるようになった。

お供の方を必ず連れて。

服部さんという方で40代位の優しい雰囲気の人です。

夜、来てくれて七くんと一緒にご飯を食べることもある。

うちの両親は少し離れてるから、なんかおじいちゃんと孫みたいな関係になっている。

夜はランチがないので、軽食だけなんだけれど、七くんのご飯とバイトの子にもついでに作っているから、瀬高さんと服部さんにもお出ししている。

「いつもすまないね。今日も美味しいよ。」

「私の分まですみません。」

『いえいえ。お口に合ってよかったです。』

他にお客さんもいなかったので、バイトの葉(よう)ちゃん(大学生)も一緒にご飯をカウンターで食べている。

さすがに私はあとで食べるけどね。

今、お客さん入ってきたら困るし。

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