私の存在価値
静かになった。
足音がこちらに向かってやってくる。

(これは響たちのじゃない…。誰?)

警戒していると、通りに人影が現れた。
そこにはフードを被った奴が現れた

『お前は…』

そいつが発した声に僕は驚いた。
身長が小さかったから女かと思ったら、男だった。
こんなちっちゃい人もいるんだと感心していると、

『蝶燐幹部 姶良由紀』

僕の名前を呟いた。この人僕の名前知ってるって事はそういう関係の人だな。

由紀「君誰?僕の名前知ってるってことは、族関係の人だよね?ねぇ君、どこの族♪」

そう言い切るのと同時に、僕は男に回し蹴りをした。

しかしそいつは、ギリギリまで避けずに当たるって時にいとも簡単に交わした。

(えっ!こいつ相当腕のあるやつだ。)

僕は今の一撃でそう感じ取った。

由紀「わぁお♪www 僕の蹴りを交わせるなんて、君なかなかやるね♪さっきも聞いたけど、どこの族に入ってんの?」

こんなに腕のあるやつが入ってない訳がない。
そう思い聞いていると、

『何処にも入っていない。俺からも質問する。これはお前が殺ったのか?』

びっくり…。入っていないなんて。

由紀「入ってないんだ〜♪蝶燐にいれたいくらい君強いね♪」

そう言うと男は不機嫌オーラを出し始めた。

『俺は入る気はねぇぞ。 俺の質問に答えろ。これはお前が殺ったのか?』

男は下に倒れている男どもを指さした。

由紀「あぁ…そいつら?うん僕がやったよ。 最近悪さしてたからさ。」
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