私の存在価値
Part9 遂に…
〈夢音side〉
ピピピピッ カチッ

『ん。…眠っ。』

時刻は6時半

『はぁ…起きなきゃ。っ!ゴホッゴホッ!ゴホッ!』

はぁはぁ…。
やばい、病気って自覚してから今までと全然症状の出方が違う。
とにかく今は

『けほっ、薬飲まなきゃ。』

私は薬ケースから 咳止め・栄養剤など合わせて5粒もの薬を手に取り、それらを水で流し込んだ。

『ふう…。』

飲むとさっきよりは落ち着いてきた。
時計を見ると6時45分

『学校行かなきゃ。』

そういい学校への準備を始めた。

カラコン・ウィッグをつけ、柊夢音から雛結音へと変身する。

時計を見ると丁度いい時間だった。
鞄にいつものものを入れ、靴を履く
そして暗い部屋に向かって

『行ってきます』

一言いい私はドアを開け学校へと向かう。

エレベーターに乗り1階へ降りた。
自動ドアを潜り、道を歩いて行く。

最初は私しか居なかったのが、学校に近づくににて同じ制服を着た人たちが増えてきた。

学校に着き、私は教室へと足を進めた。
クラスにつき、自分の席へ。
ちらほら人がいて、皆何かしらやっている。
席に目をやると、前の席の人はもう来ていた。
青木俊
蝶燐副総長
通称 冷蝶
世界No.2のハッカーでもある
相当頭が切れるやつ

俊は私が来たのを知ると待ってましたとでも言うような笑みを浮かべた。
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