私の存在価値
校門は目立つということから、裏門に私達は向かった。
私達が着くと、もう車が止まっていた。

大護「皆さんお疲れ様です。」

あ、大護さんだ…。やっぱりいつ見てもイケメン。
年上イケメン?って言うのかな?そんな感じ

奏汰「大護さんやっほ!はぁー疲れたー!!」

由宇「学校来てまだちょっとしか立ってないのに」

由紀「もう疲れたの?」

「「ダッサ…。」」

あぁ。また始まるね。これは

奏汰「うっぜー!おい双子!もっぺん言ってみろこらぁ!」

「「べーっだ。大護さんよろしくです。」」

大護「はい。お願いします。」

俊「……うるさいんですが?(黒笑)もう少し黙れませんか??ん?」

「「「ごめんなさい。」」」

その様子を見ていると前にいた響が車へ
私も乗ろうとすると響が手を差し出してきた。

響「ほら掴まれ。」

へぇー。こんな無表情男でも優しいところあるんだー。
と思いながら手を掴んだ。

私『ん。ありがと』

響「あぁ。」

最後に俊が乗り車は走り始めた。

大護さんって何者なんだろう。蝶燐の先代ってわけでも無さそうだし…。
まぁ、私には関係ないか!
それにしても車の中静か…笑笑

誰一人として喋らない。いつもうるさい奏汰でさえ静か。そりゃそうか、さっき俊に怒られてたから今騒いだら殺されるか笑

これから何するんだろう。倉庫に人集めるとか言ってたけど…。

私『ねぇ俊。これから倉庫で何するの?』

俊「い、今何と…?」

私『だから、これから倉庫で何するの?って』

俊「違います。その前です!」

私『ねぇ俊って言ったけど。何?仲間になるんでしょ?さん付けはおかしいかと思ったから。嫌ならやめるけど。』

俊「いえ、呼び捨てでお願いします。」

何?そんな珍しいものを見るような目で見てきて。
ってか、

私『そんな事より、質問に答えてよ。』

俊「あぁ、そうでしたね。これかr…」

響「お前を他のメンバーに紹介する。」

俊の言葉を響が遮った言った。

私『そっか。私なにかする事ある?』

響「ある。一言くらいでいい。挨拶をしろ。」

命令かよ。はぁ…響は俺様か…。

私『ん。分かった。』

大護「皆さん、もうそろそろ着きますよ。」

大護さんの一言でみんな降りる体勢になった。
車が止まり、ドアが開く。
みんな降りた。大護さんも。

私『…でかっ。』

他の族の倉庫を何回か見たことあるけど、それとは比べ物にならないくらい大きかった。
高さがビルの3階位まである。

私が大きさに驚いていると、

由宇「でしょ?僕由宇だよ。って言っても由紀と見分けつかないと思うけどwww」

双子の兄 由宇が話しかけてきた。
確かこの双子は女嫌いのはず。なのに大丈夫なのだろうか。
自己紹介の時2人とも女嫌いとは言ってなかった。
その情報は私が調べた。

私『由宇は大丈夫なの?』

聞いてみた。すると

由宇「へ?何が?」

何のことを言っているのやら、という顔をした。
私には言わないつもりかな?ま、いいか

私『何でもない。さ、入ろ。寒い。』

奏汰「ほーい。じゃあ開けるぞー。」

ギィィィィ。

「おかえりなさい!皆さん!!」

ドアが開くと同時に人が走ってきた。

俊「ただいまです。皆さん留守番ありがとうございました。」

奏汰「おう!今帰ったぞー!誰か後でゲームしようぜー!」

由宇・由紀「「ただいま!今日は早く帰ってきたよ!」」

響「今戻った。」

凄い。こういうの初めて見た。

いいな…。おかえりって言ってもらえて。
ただいまと心で言える所があって。

今日ここに来て感じたこと、それは

あたたかい


私「この間は酷い事言ってごめんね(((ボソ」
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