私の存在価値
隼人「皆さんお疲れ様です。前も来てくださった方ですよね?」

私『え、あ、うん。』

ビックリした。私に話しかけてくるとは思わなかった。

(覚えててくれたんだ。)

「あ!ホントだ!」

隼人の声に他のメンバーが、がやがやと煩くなった。

俊「さて、私達は少し幹部室に行きます。また来ますのでそれまで各自解散!」

「「はいっ!!」」

(ここの人達は元気だなぁ。)

バカ1号← は早速階段へと向かった。

奏汰「早く行こーぜ!!」

それに続いて由宇、由紀、俊、響、私 と順に階段を上っていく。

幹部室に着くまでに俊から倉庫の構造、そして蝶燐について聞いた。

倉庫内は、3階まであり、1階はバイクなどが置いてある。
2階は下っ端の部屋がある。部屋は3人から4人部屋になっているそうだ。
そして3階は、幹部室そして、総長室、幹部それぞれの部屋がある。由宇と由紀は同じ部屋。
そして、各階に一つお風呂・キッチンが設置されている。
総長室には別に個室の浴室が付いているらしい。

蝶燐の下っ端は幹部並に強いこと、幹部はそれ以上に強い。そして現総長 響は歴代で最強だということを聞いた。
そして、ここは上下関係をつくらないようにしているらしい。

色々聞いていた間に大きな赤茶色のドアの前についた。
どうやらここが幹部室のようだ。

前来た時はそんなに見てなかったから分からなかったが、案外綺麗な色をしていた。
どこかの洋館のドアみたいだ。

やはり扉を開いたのは奏汰。

奏汰「やっほーい!!」

そういい元気よく自分の位置に座った。

幹部室には黒の椅子・赤の椅子・青の椅子・薄ピンクと茶色が混ざった椅子 が置いてある。
それぞれのイメージカラー?で置いてあるのかは不明だが、何となくあっている。

赤に奏汰
青に俊
薄桃茶に由宇・由紀
そして黒に響

と座った。
私はどこに座れば良いのか分からなかったため、近くにあった俊の椅子に座った。
すると俊が肩を震わせて笑ってきた。

俊「www
結音さんが座るのはあっちですよw響、顔ww」

俊が指したのは黒の椅子。
そこに座っている響の顔が少し怒っているようだった。

私『あ、そうなのね。ごめんなさい。』

そういい席を立ち、響の隣へと腰を下ろした。

私『なんで怒ってんのよ。』

響「…何でもねぇ。」

私『あっそ。なら機嫌直して。
これからどう行動するの?』

私は響から、俊へと視線を変えた。

俊「えぇ、そうでしたww
コホン、さっきも言ったようにこれから数分後に2階へと降り、メンバーに結音さんを紹介し正式に蝶燐の姫とします。その際結音さんには一言喋っていただく場がありますので、何か考えて置いてくださいね。」

私『えぇ。それだけで終わり?』

俊「そうですね。紹介が終わりましたらまたここに戻ってくるという流れですね。」

ふーん。
それから私達は少しだけ待った。
すると、由宇由紀が

由宇「ねー、もうそろそろ行かな〜い?」

由紀「もう大丈夫なんじゃなーい?」

と言い出した。
時計を見ると2分しかたっていない。
すると、奏汰が

奏汰「お前らの事だ、飽きたんだろ!絶対そうだ!」

とドヤ顔で言った。
(何ドヤ顔してるんだか。アホみたい。)
私はそう思った。
しかし奏汰の予想は大ハズレ。

由紀「別にー。早く終わらせればいいじゃんって思っただけだし。」

由宇「何勝手に勘違いしてんの〜?はっずかし〜ww」

奏汰「はぁ!!こっのやろーども!覚悟しろよ!」

そう言って奏汰は双子に飛びかかろうとした。
飛びかかるギリギリで

俊「何をしようとしてるんですか??黒笑
奏汰くん?ん??」

俊が目が笑っていない笑をした。
奏汰の顔がだんだん青白くなっていく。

俊「"あれ"をやりたい所ですが、今は下へ降りることの方が先ですね。あれが出来なくて残念です。
さぁ、行きましょうか。」

奏汰はあからさまにホッとしている。
ホッとしている奏汰に一言いいたい。

ホッとするのも今のうちだと…ねww

みんな席を立ち始める。
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