私の存在価値
──────
『ぱ…ぱ………?ま…まま…?どこ…?』
そう呟きながら病院の廊下を歩く少女
体のいたるところに包帯が巻かれている。
彼女はある扉の前で止まる
『霊安室』
重い扉を開ける。
それと同時にふわっと線香の香りがした。
中には医師と看護師、そして全身に布を被った二人の遺体
医師「すまない…お母さん、お父さんを救うことが出来なかった…。」
看護師が顔にかかっていた布をゆっくりととる。
『うそだ…。ままとぱぱ、まだ生きてるもん!!!ここにちゃんといるもん!!
デタラメ言わないで!』
少女は医師に向って怒りをぶつけた。
その言葉に医師と看護師は苦痛の表情を見せた。
医師「二人は、もう…息をしていない…。」
『嘘だ嘘だ!!
ねぇ、まま?いつも見たいに頭撫でてよ。
ねぇ、ぱぱ?一緒にボール遊びするって言ったじゃん。
ねぇ…ねぇ…!ねぇ…!!
遊園地3人で行くって言ってたじゃん!
ねぇ、起きてよ!起きてったら!!』
少女の目からは大粒の涙がボロボロ流れている。
医師達はただその状況を見ていた。
見ている事しか出来なかった。
必死で起こそうとしている少女を、無理に止めることが出来なかったから。
『なんで…。ひっく…なんで起きてくれないの…?
本当に、うっ、死んじゃったの…?
私の…私のせいだ…!
やっぱり私のせいだったんだぁ!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!なんで死んじゃったのぉぉぉ!!もういやぁぁぁぁ!!!』
少女は大声で泣き始めた。
ぼろぼろ涙を零しながら。
その時、15.6歳くらいの男子達が霊安室へと入ってきた。
そして、彼らは少女を抱きしめた。
きつくぎゅっと。
決して離さないように。
やがて少女は泣き疲れたのか眠ってしまった。
少女の周りには涙がいくつも落ちていた。
その少女を見つめ、一人の少年が一言。
「お二人が残した大切な宝物だ。絶対に守ってみせる。」
眠っている二人に向かって強い眼差しで言った…。
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『ぱ…ぱ………?ま…まま…?どこ…?』
そう呟きながら病院の廊下を歩く少女
体のいたるところに包帯が巻かれている。
彼女はある扉の前で止まる
『霊安室』
重い扉を開ける。
それと同時にふわっと線香の香りがした。
中には医師と看護師、そして全身に布を被った二人の遺体
医師「すまない…お母さん、お父さんを救うことが出来なかった…。」
看護師が顔にかかっていた布をゆっくりととる。
『うそだ…。ままとぱぱ、まだ生きてるもん!!!ここにちゃんといるもん!!
デタラメ言わないで!』
少女は医師に向って怒りをぶつけた。
その言葉に医師と看護師は苦痛の表情を見せた。
医師「二人は、もう…息をしていない…。」
『嘘だ嘘だ!!
ねぇ、まま?いつも見たいに頭撫でてよ。
ねぇ、ぱぱ?一緒にボール遊びするって言ったじゃん。
ねぇ…ねぇ…!ねぇ…!!
遊園地3人で行くって言ってたじゃん!
ねぇ、起きてよ!起きてったら!!』
少女の目からは大粒の涙がボロボロ流れている。
医師達はただその状況を見ていた。
見ている事しか出来なかった。
必死で起こそうとしている少女を、無理に止めることが出来なかったから。
『なんで…。ひっく…なんで起きてくれないの…?
本当に、うっ、死んじゃったの…?
私の…私のせいだ…!
やっぱり私のせいだったんだぁ!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!なんで死んじゃったのぉぉぉ!!もういやぁぁぁぁ!!!』
少女は大声で泣き始めた。
ぼろぼろ涙を零しながら。
その時、15.6歳くらいの男子達が霊安室へと入ってきた。
そして、彼らは少女を抱きしめた。
きつくぎゅっと。
決して離さないように。
やがて少女は泣き疲れたのか眠ってしまった。
少女の周りには涙がいくつも落ちていた。
その少女を見つめ、一人の少年が一言。
「お二人が残した大切な宝物だ。絶対に守ってみせる。」
眠っている二人に向かって強い眼差しで言った…。
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