私の存在価値
そばにあったドアを開ける。
するとそこには何着もの着物やらドレスやらが置かれていた。

私「わぁ…凄い。」

あまりの凄さに私は思わず感嘆の声を漏らしてしまった。

祖母「ふふっ。京香が初めてここに入った時も同じこと言ってたわ。」

私「え…お母さんも?」

祖母「えぇ、言い方もそのまんま一緒だったわ笑」

そっか…お母さんも入ったことあったんだ。
本当なら今もここに入れていたんだろうな。
だってお母さん、ここの社長だもん。
でも…お母さんは…。
お母さんは……。

祖母「夢音?どうかした?顔色が悪いけど大丈夫かい?」

横にあった鏡に写った私の顔は青白かった。

私「う、ううん。大丈夫!大丈夫だよ。」

祖母「……そっか。じゃあ時間も時間だから着る服選ぼうか♪」

祖母は一瞬悲しそうな顔をしたが、それは本当に一瞬ですぐにいつもどうりの笑顔をに戻って言った。

それから私達はドレス、着物、帯、靴などそれぞれ選んでいった。

前半はドレスを着るため選んだドレスに着替えた。
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