私の存在価値
そんな奏多を無視して俊が話しかけてきた。

俊「あの夢音さんが持っているものって薬ではありませんか?」

あ…………
時計を見ると20時15分



あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
やってしまったぁ!

奏汰「なんか様子おかしくね?」

俊「夢音さん?大丈夫ですか?」

ハッ!!
私「取り乱してしまい申し訳ありません。お見苦しい所をお見せしました。」

そう言い頭を下げる。

俊「いえ、僕らは大丈夫です。頭を上げてください。ところでその薬飲まなくて大丈夫ですか?」

私「あ、そうでした。」

私は薬を飲もうとした
が、

私(水取ってくるの忘れたぁ…)

薬を流し込むために必要な水を忘れてしまった。
彼らに頼むわけにはいかないしなぁ。

彼らをチラッと見ると1人いないことに気がついた。
今まで一番後ろにいた響が消えたのだ。
どこに行ったのだろうかと考えていると出入口からグラスを持った響が現れた。
そして私に向かい

響「水忘れてますよ。」

と言い、水入りのグラスを渡してくれた。
気づいてくれてたんだ。

私「ありがとうございます。」

そのグラスを受け取りお礼を言った。
そしてすぐ手に持っていた大量の薬を一気に水で流し込んだ。
作者(薬は1つずつ飲むのがいいよ!!良い子は真似しないように!)

由紀「すごい量……。(ボソッ)」
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