私の存在価値
水に溶けた薬の苦味が口いっぱいに広がる。
それを何とか飲み込む。

ゴクンッ!

私「はぁ……。ありがとうございます。お水、助かりました。」

響にもう一度お礼を言う。

響「どういたしまして。ところでお尋ねしたいことがあるのですがよろしいですか?」

尋ねたいこと?なんだろう。

私「ええ、構いませんが?」

そう答えると響は

響「雛結音という女性をご存知ですか?」

今何て?
雛結音って言った?
こいつ私を結音だと気づいてるの…?
なら尚更バレるわけにはいかない!

私「いえ、聞いたことも無い名前ですね…。
なぜ私にその女性の事を?」

響「そうですか…。その女性と貴女が似ていると思いもしやと思いまして。」

やっぱり。

奏汰「おい響。あいつとこの人が似てるって?有り得ねぇwww目腐ってんじゃね??w」

すごい言われようww
てか、目が腐ってんのはお前だよ!!
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