私の存在価値

私「……覚えてる。今でも鮮明に…。それでそいつがどうかしたの?」

次の言葉を聞いた時全身の震えは激しさを増した。

於「 お前を探している 」

私「なんで……。なんでなの……!! 刑務所に行くはずじゃなかったの!!?」


於「数日前裁判が終わった。結果は証拠不十分により剛田彪人は無罪になったんだ。」

私「そんな……。」

剛田は数年前傷害事件の容疑者として逮捕された。
あれは間違いなく剛田が犯人だった。
なのに結果は無罪。

於「今はまだ夢音の居場所はバレてない。だがバレるのは時間の問題だ。
だから俺らでお前を守る。
だから大丈夫だ夢音!安心しろ……。」

そう言って於美、魁斗は私を抱きしめた。
昔の"あの時"のように
優しく絶対離さないというふうに
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