私の存在価値

於「 夢音……?なぁ、いるんだろ……?なぁ…… 」

病室を探すがどこにも見当たらない。
昨日の今日だ。いなくなった理由はひとつしか考えられない。

於「くそっっ!!」

俺はやり場のない怒りを壁へとぶつける。
また、またあいつを助けてやれなかった…。
また1人で抱え込ませてしまった。
俺はそんなことばかり考えた。

そんな時ふとあの人に言われたことばを思い出した。

『たった1%でもいい、可能性がまだあるなら全力を尽くすんだ。その場でなんていくらでも言える。言うよりも先にかんがえろ!何が自分にできるかを……そうすれば救えるものも増えてくるはずだ……。』

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