私の存在価値
Part14 最終決戦
ヒタヒタと小さな足音がなる。
その足音は次第に早くなり、その後ろからゴツゴツと別の足音がなる。
何処へ逃げ隠れようが奴にはすぐに見つかってしまう。
彼女はまたカビ臭い部屋へ
ジメジメと居心地の悪いあの部屋へ入れられる
あの時と同じ部屋。
でも、前とは違う。
彼女は諦めなかった。
何をされても絶対に彼らの元へ戻ることだけを考えた
誰か……
どうかもう一度彼女に幸せを与えてください。
あの温かさを……