私の存在価値
耐えきれずに逃げたとしてもついてくる。
どんなに走っても奴らは着いてきた。
殴っても私の手は空を切るだけだった。

私「っとに何なのよ!!」

私がそう叫ぶとあたりの景色は瞬く間に変わり、さっきまでの炎は消えた。

そよそよと草花が風に揺れている。
赤 黄 白 桃 紫 などの様々な色の花達が咲き誇っていた。
傍には大きな桜の木があり、その幹に手をついた少女がいた。

私「ねぇ、何してるの?」

私が声をかけると少女は驚いたようにこちらを向いた。

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