私の存在価値
少女曰く
ここに来る人の大半は生死の境目に陥ってる人が多く、
この場で生きるか死ぬか決める事ができる らしい。
彼女はその人達を送り届ける役だそうだ。

「ずっと苦労してきたんだね。」

私はハッと下げていた顔を上げた。
その声は母の声だった。

私「…どうして…お母さんの……。」

私が目を見開きながらそう聞くと、今まで少女だった外見がみるみるうちに変わっていった。
そして…

私「お母…さん…」

少女の姿は母へと変わった。
< 276 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop