私の存在価値
「今の響君…夢音と一緒の状況に陥ってるかもしれないわね…。
自分が気づけなかったから夢音が…とか自分が弱いから…とかね。」
母のその言葉に私はハッとした。
確かに私も事故の後自分のせいでなどと思っていた。
彼も今回のことで責任をおってしまうかもしれない。
響のせいじゃない…って伝えてあげなきゃ
「もう一度聞くわね。夢音ここに残る?」
私はそう聞いた母に
私「…ここから出るにはどうすればいい…?」
と返した。母は微笑みこっちよ と私の手を引き駆け足で進んで行った。