私の存在価値

私たちが着いたのは大きな扉の前だった。

「ここから出ると現世に帰れるわ。でもその間絶対に後ろを振り返ってはだめ。ここに引き戻されて二度と戻れなくなるわ。」

母の忠告に私は力強く頷いた。
そして私は母を抱きしめた。

私「お母さん…ありがとう…今まで本当にありがとう……。」

すると母も抱きしめ返してくれた。

「何泣きかけてるの〜笑 泣くのは無事に帰ってから泣きなさい!笑笑」

と言い頬をグリグリしてきた。

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