私の存在価値
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私「ん………………。」
ゆっくりと目を開ける。
そこはいつか見た事のある場所だった。
腕には点滴が繋がっており、電子音も聞こえる。
私「…病院…? 戻って、来れた。」
まだ夢の中ではと思いつつ、体を起こそうとしてふと右側が重いことに気づく。
そこには私の手を握ったまま眠っている響がいた。
私は彼に触れ、これは夢ではなく現実だとやっと確信できた。
私「あったかい……あったかい………。
戻って、これた…また 響に逢えた…」
彼の頬に1つ2つと雫が落ちる。
私は静かに彼の髪を撫でる。
響「…………あ?…誰だ、よ…」
目を覚ました響は私と目が合うと言葉を詰まらせた。