私の存在価値
私「……えーっと、おはよう?」

私が戸惑い気味に言うと、響は私を抱きしめた。

私「ッ!!?」

私はあまりの突然な出来事に固まっていた。

すると

響「……た…………かった……良かったっ…………。」

蚊の鳴くような声でそういった響が私を抱きしめる手は微かに震えていた。

響「もう、起きてくれないと思っていた……。今日目覚めるかもと思って来ても、開くことはなかった。

もう一度声が聞けて……本っ当に良かった。」

私はその言葉を聞き、本当に悪いことをしたと感じた。
こんなにも彼を待たせてしまった。 心配させすぎてしまった……と。

< 287 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop