顔も知らない君へ
アタシは面接のため、二階にあがる。
と、階段の踊り場まで続く列。
制服を着た人。
アタシと同じようにスーツの人。
ふと最後尾の制服女子に話しかけた。
「おはよ。面接待ち?」
すると前を向いていた女子は振り返った。
『うん。ちょっと並びすぎじゃない?だいぶ時間かかりそうやんなぁ…』
めんどくさそうに話す仕草に親近感が沸いた。
それから待ち時間の間は2人で話してた。
髪の毛をスプレーで黒くしたからガチガチだよ。
って話すと
アタシは学校の担任が泣いてすがるから黒くしてきたわぁ
なんて話したり。