優しい吐息





「ほら、名前なんかないじゃない」

「そっか、良かったね~」

「リアルじゃない、そんなの」



オレンジジュースを一口だけ口に含んだ

甘酸っぱい香りが口に広がる

安心感と、いや、安心感のみ

体中に広がって心地よくさせてくれる



「だよね」



うん、そうだよ






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