桜の下で
「よ、ろしくっ...!」

森山がぎこちない感じで返す。

うーん、さっき葵に話しかけたときとはなんか雰囲気違うな...緊張してんのか?

せっかく(偶然という言葉でかたしていいのかわからないが)隣の席になれたのに森山はモジモジしていてなにも話せない。

うーん...。...あ

「こんなこと言うの失礼かもしれないんだけどさ、」

「?」

ずっと言いたかったことがあるんだ。
こいつらの、葵の通ってた中学校は女子校で...

「『白百合学園』って...流石女子、って感じじゃね??」

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