別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
黙々と食べて飲んで、しばらくしてから、私はここ最近の松島さんとのやり取りを梓に語った。
「面倒な人だよね」
グチグチ言ってると、梓は箸を置いて難しい難しい顔をした。
「これは聞いた話なんだけどね、松島さんって若い頃に滝島課長と付き合ってたらしいの」
「えっ? うそでしょ?」
「こんなことで嘘言ってどうするの? 噂があるのは本当。それでね、結構長く付き合ってたらしいんだけど、松島さん振られてしまったんだって。しかもその直後に滝島課長はさくら堂の役員の娘と結婚したらしいの。それを知った松島さんは怒り心頭で大変だったらしいわ」
「それは……松島さんが可哀相かも」
私が松島さんの立場だったら、転職を考えるレベルだ。
悲しくて、悔しくて普通ではいられないと思う。
あの松島さんにそんな過去が有ったなんて……少し変わった人になってしまったのは仕方無いのかもしれない。
「面倒な人だよね」
グチグチ言ってると、梓は箸を置いて難しい難しい顔をした。
「これは聞いた話なんだけどね、松島さんって若い頃に滝島課長と付き合ってたらしいの」
「えっ? うそでしょ?」
「こんなことで嘘言ってどうするの? 噂があるのは本当。それでね、結構長く付き合ってたらしいんだけど、松島さん振られてしまったんだって。しかもその直後に滝島課長はさくら堂の役員の娘と結婚したらしいの。それを知った松島さんは怒り心頭で大変だったらしいわ」
「それは……松島さんが可哀相かも」
私が松島さんの立場だったら、転職を考えるレベルだ。
悲しくて、悔しくて普通ではいられないと思う。
あの松島さんにそんな過去が有ったなんて……少し変わった人になってしまったのは仕方無いのかもしれない。