別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
復縁
翌朝。

奏人と一緒に目覚めるのは久しぶりだから、少し恥ずかしい気持ちになった。

「おはよう」

「……おはよう」

「良く眠れた?」

「うん」

昨夜の奏人は獰猛な感じで、私は攻められぱなしだった。
でも、今は寝起きだからかぼんやりしていて可愛い感じ。

クスリと笑いながら私は壁にかかった時計を見る。

六時五十分。

今日は土曜日だから私はお休みだ。
奏人も仕事の予定は入ってなかったと思う。

「まだ早いから、もう少し寝てなよ」

私はすっかり目が覚めたので、シャワーを浴びて、朝ごはんの支度をしよう。

そう思ってベッドから出ようとしたんだけど、奏人の腕が伸びて来て、妨害された。

胸の中に、閉じ込められて身動き出来ない。

「奏人?」

「理沙ももう少しゆっくりしよう」

奏人はそう言うと、ギュッと私を抱きしめ、そのまま目を閉じてしまった。

しばらくすると、規則正しい呼吸が聞こえて来る。

寝ちゃったの?

疲れているのかな? 最近、凄く忙しそうだったから。

起さないように静かにしてると、いつの間にか私も眠ってしまったようで、次に起きた時はお昼近くになっていた。

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