別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
よく見ると瀧島課長の耳は真っ赤で、目つきもなんだか危うい。
手にはワイングラスを持っているし、自棄酒とばかりに一気に飲んだのかもしれない。
悪酔いしちゃってるのかも。
「理沙、相手にしない方がいいよ、向こうに行こう」
梓が私の手を引きながら耳打ちする。
私もそれがいいと思い、滝島課長のそばから離れようとしたんだけど、少し離れた途端、それまで立ち尽くしていた瀧島課長が大声を上げて追いかけて来た。
「ふざけるな!」
う、嘘でしょ?
「何あの酔っ払い!」
梓も信じられないといった様子。
ふたりで唖然としていると、目の前に影が出来て、瀧島課長の姿を視界から隠した。
「奏人?」
騒ぎに気付いて来てくれたの?
ほっとするのと同時に心配になった。
皆が見てる前でこんなことになるなんて。
朝美さん襲撃の時より深刻だ。
少しの沈黙の後、滝島課長の声が聞こえて来た。
手にはワイングラスを持っているし、自棄酒とばかりに一気に飲んだのかもしれない。
悪酔いしちゃってるのかも。
「理沙、相手にしない方がいいよ、向こうに行こう」
梓が私の手を引きながら耳打ちする。
私もそれがいいと思い、滝島課長のそばから離れようとしたんだけど、少し離れた途端、それまで立ち尽くしていた瀧島課長が大声を上げて追いかけて来た。
「ふざけるな!」
う、嘘でしょ?
「何あの酔っ払い!」
梓も信じられないといった様子。
ふたりで唖然としていると、目の前に影が出来て、瀧島課長の姿を視界から隠した。
「奏人?」
騒ぎに気付いて来てくれたの?
ほっとするのと同時に心配になった。
皆が見てる前でこんなことになるなんて。
朝美さん襲撃の時より深刻だ。
少しの沈黙の後、滝島課長の声が聞こえて来た。