別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
「昨日の様子?」
「中瀬さんが滝島に絡まれたとき、北条君は人目も憚らず直ぐに助けに行ったでしょ? それに付き合ってるって堂々と宣言してたし。あんな所を見たらだいたいの人は付け入る隙はないと思うわ。もうすっかり公認よ。だから中瀬さんも堂々としていなさいよ、未来の社長夫人なんだから」
からかうような口調の松島さんの話に、私は戸惑うばかりだった。
公認って……奏人と私が?
松島さんはそんな私に呆れたような視線を送りながら、ぽんと肩を叩いた。
「とりあえず今は部長夫人ね、頑張って」
「……ありがとうございます」
いつの間にかすっかりキャリアウーマンらしい風格を纏うようになった松島さんの背中を見送りながら思った。
私ももっと頑張ろう。
仕事も恋愛も。
奏人のパートナーとして、誰からも相応しいって思われるように。
「中瀬さんが滝島に絡まれたとき、北条君は人目も憚らず直ぐに助けに行ったでしょ? それに付き合ってるって堂々と宣言してたし。あんな所を見たらだいたいの人は付け入る隙はないと思うわ。もうすっかり公認よ。だから中瀬さんも堂々としていなさいよ、未来の社長夫人なんだから」
からかうような口調の松島さんの話に、私は戸惑うばかりだった。
公認って……奏人と私が?
松島さんはそんな私に呆れたような視線を送りながら、ぽんと肩を叩いた。
「とりあえず今は部長夫人ね、頑張って」
「……ありがとうございます」
いつの間にかすっかりキャリアウーマンらしい風格を纏うようになった松島さんの背中を見送りながら思った。
私ももっと頑張ろう。
仕事も恋愛も。
奏人のパートナーとして、誰からも相応しいって思われるように。