別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
私が奏人のことを考えている間も、松島さんはペラペラとおしゃべりを続ける。

かなり長い時間をおしゃべりに費やしてから、松島さんはフロアから出て行った。

多分、1階のコーヒーショップに何か買いに行ったんだ。毎日この時間買いに行ってるし。

本当に松島さんって、いつ仕事しているのだろう。


私は漸く落ち対て仕事の続きにとりかかる。

せっせとデータを作成し、だいたいの終了時間の予想をつけた。

席替えをしたあと直ぐに作成した私と奏人の業務連絡スレッドに、【七時終了予定】と書きこむ。

奏人はノートパソコンを持ち歩いているから、外出や会議中でもスレッドを見る事が出来る。

約、一時間後に書き込みが有った。

【了解。八時、美栄】

美栄は私のアパートの最寄駅にある、個人で経営している居酒屋。

常連さんが多く、奥まった席もあるので話がしやすい。

予定が決まると、私は仕事に集中した。

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