先輩、勉強教えてください
「私の好きな人はね、

みんなのよく知ってる人なんだー

出会いはですね、去年の三月頃。」

俺らと同じくらいのタイミングか。

「一目惚れだったんだー

で、どうしてももう一度会いたくて、

中学生に勉強教えるっていう学校行事に

参加したんだー

その子がいるなんてわからないのに」

え?

「でも、いたの!

いつもいつもうるさいメンバーを

部長としてまとめてて、

かっこいいんだよー!」

「あ、あの…」

もしかして、いや、もしかしなくても…

自惚れていいんですか、、

「港くん?

私はずっと港くんが好きで

追いかけてきたんだよ。」

失敗するとしか思ってなかったから
今になってドキドキし始めた。

「私の片想いを手伝ってくれるなら「俺と付き合ってください。」

この先は先輩に言わせちゃいけない気がして被せちゃった。。(笑)

「ありがとう!こちらこそよろしくね」

「「おぉー!」」

部員達の声が聞こえた。
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