レンアイ前線、雨のち晴れ【LOVEドロップス参加作品】
きっと今日。
君は梓の隣にいるだろう。
明るい性格で、ムードメーカーの君と、
優しくて、友だちも多い梓。
考えてみれば、お似合いの2人だ。
人見知りで、消極的。
マイナス思考の私なんかよりずっと――……。
もしかしたら、今日私を呼んだ理由はそこにあるのかもしれない。
いつまでも引きずっている私に、現実を知らせるため。
梓は優しいから、きっと面と向かっては言えなかったんだと思う。
君のことが好きで。
本当は、両想いなのだと……。
だとしたら、私は今まで梓を苦しめてきたのだろうか。
付き合い始めた時も、ケンカした時も。
嬉しいことも、悲しいことも。
梓には、何もかも話していた。
今でも忘れられない。
何度も言ったこのセリフを、いったいどんな気持ちで聞いていたのだろう?