レンアイ前線、雨のち晴れ【LOVEドロップス参加作品】
ナミダアメ
大学2年生の9月。
私たちが付き合って、もうすぐ1年半が経とうとしていた。
大学の夏休みは9月末まである。
私たちは、小中高生の学校が始まってからの空いている時期を狙い遊びに行ったりと、長い休みを満喫していた。
サークルの恒例行事でもある一週間キャンプでは、深夜にお互いのテントを脱け出して二人で散歩したっけ。
夏独特の生温い空気の中、何度も交わしたキスは、永遠の誓いにも思えるほどだった。
だから、全く考えもしていなかったんだ。
それからすぐに、私の隣から君がいなくなってしまうなんて、思ってもいなかった。