【短編】大嫌いな君にデートに誘われたって行くわけないでしょ。多分。
「え?!先輩チューしたことないの?!」
「ちょっと声大きい!!」
ある日の委員会終わり。
白山くんのいきなりの質問に真剣に答えた私がアホだった。
「だって…全部…快斗とだと思ってたから」
「先輩、可愛い〜〜」
「うるさいわね!!」
2つも年下のくせに常に私を見下してる見たい。
「あ、あんたこそ…」
「知りたい?俺の初キス」
トクン。
白山くんが顔を近づけて話すので思わず心臓がなる。
「別にっ。興味ない」
「ひっどーい!」
「どーせたくさん遊んでるんでしょ」
「俺、意外と一途だもんね〜」
「嘘」
「本当」
正面の本棚を見つめてそういう白山くんの目は嘘をついていないような気がした。