【短編】大嫌いな君にデートに誘われたって行くわけないでしょ。多分。
「うひょーー!気持ちいいーー!何年ぶりかな〜」
「大げさ。1週間とちょっとでしょ」
「これからまた1週間は来られないし」
「来たいときはいつでも言ってよ。私が連れてってあげるから」
「ほぉー。入院したら先輩優しいし、俺ずっと入院してようかな〜」
「バカッ!ちゃんと治してからまたちゃんと委員会の仕事してよね」
「はーーい」
白山くんは車椅子から降りると隣のベンチにちょこんと座った。
「先輩もおいで」
「うん…」
私も白山くんの隣に腰を下ろす。
なんだか…。
隣の白山くん。
少し痩せた気がする。
「白山くん…痩せた?」
「んー。病院食ダイエットって言葉があるくらいだからね〜味すっげぇ薄いの」
「へー私もしようかな…病院食ダイエット。入院したことないから全然わかんないな〜」
「いいよ。先輩はしなくて」
「え?」