【短編】大嫌いな君にデートに誘われたって行くわけないでしょ。多分。

「しーな先輩!!!」

気がつくと、クリクリした大きな目が視界いっぱいに映っていた。


!!


「ちょっと白山くん近い!!」

私はそう言って目の前にいる透き通るような白い肌の彼を軽く突き飛ばす。


「イッテ…落ち込んでるのかなー?と思って来てあげたのにそんな態度ですか?ひどいなー」


「別に白山くんに関係ないし」

白山 新。
2つ年下の男子。
同じ図書委員の彼はとりあえずうざいの言葉がよく似合うやつ。

「もー。白山じゃなくて新だって言ってるでしょー?何回言えば覚えてくれるんですかー?」


「うるさいなぁ…」


私は今史上最強に落ち込んでるのよ。
話しかけてこないで。


放課後の委員会。
今日は白山くんと2人で本の整理。


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