縁側で恋を始めましょう
「あのさ、暁はいつから、その……私を?」
ドキドキしながら聞くと、あっさりと返事があった。
「子どものころから」
「え?」
その言葉に目を丸くする。
子どものころからだったの?
「好きだったんだと思う。今思えば、今まで付き合った子も紗希に何となく雰囲気が似ていたし。紗希に彼氏ができた時も嫉妬してたし」
「嫉妬していたの?」
過去を思い返しても、そんな素振りは感じられなかったけど……。
「してたよ。俺の方が紗希のことわかっているのにって。でも紗希は俺の事眼中になかっただろ。一度は諦めようと思ったんだよ。でも、最後にあがいてみようと思って」
「それでここに?」
暁はニッコリと頷いた。