縁側で恋を始めましょう
「心配かけてごめんね」
申し訳なさそうにする暁に、私は首を振った。
「私こそ、ずっと気が付かなくてごめん。あの、これからはよろしくね」
最後の方は恥ずかしくなってしまい、声が小さくなると暁はニヤリと口角をあげて笑った。
「じゃぁ、もう一度よろしくさせて」
「え、ちょっ……」
慌てて身体をまさぐってくる手を掴むが、暁はお構いなしにキスを落としてくる。
力は抜けて、あっという間に暁の腕に囲まれた。