縁側で恋を始めましょう
「え? 何。何か変なこといった?」
がっくりと肩を落とす暁に慌てた。なんでそんなにがっかりするのだろう。
「いや思い出したのかと思っていたから。紗希って、本当子供のころから俺の事何とも思っていなかったんだね」
「……子供の頃は、でしょう」
少しむくれると苦笑され、頬を親指で撫でられた。
「そうだったね。今では俺の事大好きだもんね」
「っ!」
極上の笑顔でそう言われ、赤面してしまった。