この関係を壊してでも伝えたいこと

外は真っ暗だけど、閉鎖された空間よりはマシだろう。


はぁはぁと、長く深呼吸をする息遣いが聞こえる。


「すぐに鍵取ってきますから!」


「無理しないでね!ゆっくりでいいから」


アコちゃんを送り出し、気配がなくなるまで見えない窓から外を見つめた。


壁に背をつけてぐったりともたれると、疲労感と虚無感が一気に押し寄せてくる。




今って何時なんだろう、すぐ戻るって言ったのに。



疲れた…
使ってない筋肉をフルで使った気がする…明日は筋肉痛かな。


汗で湿ったワイシャツのボタンを第二まで開けてバサバサと風を送る。



生温かくてだめだ、埃っぽくてむしろ具合悪くなりそう。
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