この関係を壊してでも伝えたいこと
実はね、私も凛ちゃんの隠れてる場所だけはなんとなくわかってたの。
そっちに行けば、凛ちゃんがいるから一人で隠れなくてもいいって分かってたのに。
それだと凛ちゃんが私を見つけてくれなくなっちゃうから黙ってたんだ。
彗月見つけた。
その言葉と、無表情にうっすらと喜びの色が混ざる瞬間が好きだったから。
こうやって思うと私はやっぱり相当前から凛ちゃんのこと好きだったんだなぁ。
昔を懐かしんでいると、とろとろと眠気が押し寄せてきた。
文化部だから…体力がないのは仕方がない……
自分にいいわけをしながら目を閉じた。