この関係を壊してでも伝えたいこと
「…起きた?」


「う、」
 

「う?」 


「うわああああああああ!!!??」


「ボリュームと距離感を考えろ」


「はっ?!押し倒して…?」


「お前が先に抱きついて来たんだ」


「嘘だ!お巡りさああああん!!!」


「おい、バカやめろ!」



あまりの煩さに口を手でふさぐと、顔を真っ赤にさせて潤んだ瞳を見開いていた。


見たことのない彗月の表情に静まった心臓がドキドキと喧しく動き出した。


自分の身に何が起こったのかわからないが、騒ぐ彼女にデコピンをお見舞いする。
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