この関係を壊してでも伝えたいこと
「緑川さん!」



こちらも同じくらい薄汚れた亜湖が、白鳥を引き連れ倉庫に飛び込んできた。


「アコちゃん!」


俺から飛び跳ねるように離れたハヅキは扉の方に走り寄った。


苦楽を共にしたらしい二人は再会に手と手を取り合って喜んでいる。



「本当に怪我はない?」


「はい、緑川さんこそ…あれ?青山さんどうしてここに?」
 

「凛ちゃんが見つけてくれたの」


「そうなんですか」


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