この関係を壊してでも伝えたいこと
咎めるような視線は、亜湖からではなく白鳥から送られてきている。
逆に亜湖は納得したような、晴れやかな表情をしている。
この短時間で何があったのだろう。
「帰ろう…もう早くお風呂入って寝たいよ」
「アコもへとへとです…」
並んで歩く二人の姿は姉と妹のように見える。
まさか、亜湖が彗月に懐くなんて思わなかった。
「凛ちゃーーん、帰るよー」
振り返って笑った彗月のまわりがキラキラしていて、思わず二度見して目をこすった。
何これ、ついに視力低下したか。