この関係を壊してでも伝えたいこと

割り込んできた男は後に彼氏になる青山さん。

普通に考えればときめき展開なんだけど、最高に八つ当たりしたい気分だったアコは男二人に怒鳴り散らした。


「なんで男ってこうなんですかね!!アコ遊んで欲しいなんて言ってないし、助けてほしいとも言ってないのにね!自己満足で優しくして突き放して。みんな死んじまえ!」


今考えれば最低だと思う。

いや、最悪だ。


発狂し始めた私にビビったナンパ男は気がついたらいなくなっていた。


「何なんですかあんたは!!」


「青山凛」


アオヤマリンは私を面白そうに見つめていた。

日本人にしては珍しい、青味がかった不思議な色をした瞳が印象的だったのをよく覚えている。
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