この関係を壊してでも伝えたいこと
『青山、緑川チームはやいやはい!最下位から一気に二組抜いて脅威の追い上げを見せる!』
白い頬を伝う汗、首に張り付いた髪の毛。
前だけを見据える彗月は昔から変わらない。
変わったのは俺かもしれない。
『青山、緑川チームの怒涛の追い上げにより、1位は赤組、協力による追加ボーナスは青組にはいります!』
「彗月さんきゅ」
「いいえ、こちらこそ」
コツンと拳を合わせて互いのチームに戻る。