この関係を壊してでも伝えたいこと

ジャージの上から渡された長ランを羽織り、赤のタスキをかける。


「おう、似合うねー」


「…先輩の方が似合っていますよ」



女子のように相手のことを褒めあってお互いに沈黙してしまいました。


「やりたくないです…」


「俺だって…」


習う前から満身創痍の僕らは体育会系の先輩方にもみくちゃにされました。


汗くさいです…暑苦しいです……

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