この関係を壊してでも伝えたいこと
「わ、私は…」
私は、何て言うつもりなんだろう。
親友に決まっている。
本当に?彼女に嫉妬する私は親友でいいの?
凛ちゃんの隣にいられなくなるの?
やだよ。
教室が真っ赤に染まり、あの日がフラッシュバックする。
___彗月…
振り返った彼の表情は影になってしまいどんな顔をしているのかわからない。
が、笑ってはいなかった。
だから私が笑った。
心配そうに尋ねるから私は彼の背中を押した。
突き放したのは私。
臆病な私が選んだことなのにこんなに後悔しているなんて。
やだよ、凛ちゃん…私を必要として…
思い出に突き落とされた私を戻したのは白鳥だった。