この関係を壊してでも伝えたいこと
「ちーちゃん、今日は一緒に帰ってもいいかな?」
「ええ、もちろん。白鳥も一緒だけどいい?」
「烏丸…ひどくない?」
私の腕を嬉しそうに取り、ピッタリと肩を寄せてきた彼女は生徒会長だったりする。
その隣でちーちゃんの鞄を当たり前のように持ち、微笑んでいる彼は副会長。
烏丸千代(からすまるちよ)
と
白鳥美麗(しらとりみれい)
鳥コンビと裏で呼ばれていることは彼女たちにはナイショだ。
「白鳥ももちろん一緒に帰ろう」
「はーちゃんは優しいな…」
「烏丸は緑川に対してだけは優しいよね」