この関係を壊してでも伝えたいこと
「っ、!!!?」
「え?」
唇を離した時、真っ先に見えたのは驚きに満ちた凛ちゃんの碧い瞳だった。
やらかした。
全身の血が下に向かって落ちていくような感覚がする。
「彗月?」
「あの、ほんとごめん!!!!」
起きるならもっと早く起きてよ。
タイミング悪すぎるでしょ。
「私帰る!!!ごめん!!」
「は?待てって!」
慌てて荷物を鞄に詰め、凛ちゃんの静止を振り切り家を飛び出す。