この関係を壊してでも伝えたいこと
ポップを指で弾くと、後ろに立つ気配に気がついた。
「凛ちゃ…」
ん、…じゃない!!!?
「彗月先輩っ!!!」
腰のあたりにドンッと何かが体当りしてきた。
「わぁ!!?誰?」
「えぇ?毎日顔合わせてるのにひどいっ!」
「え?あ、茜?」
「当たりです!こんにちわです!」
ひょこっと後ろから顔を出したのは茜だった。
「茜も買物?偶然だね」
「はい!兄貴と一緒なんです」
「琥珀さん?…いないようだけど?」
「あれ?おかしいなー?さっきまで一緒だったのに」
「もしかして迷子…」
「え、兄貴がですか!?」
「違うよ、茜がだよ」
「えー?そんなわけないですよ」