この関係を壊してでも伝えたいこと
「ね?いいでしょ?」
「でも…凛ちゃんが…」
「放っときましょうよ!連絡しとけば大丈夫ですよ」
「さりげに茜がひどい」
こんなことを言う子だったのか茜は…
「いやー、誘えって言ったのは兄貴なんですよ。何がなんでもここから連れ出せって」
「琥珀さんは何を考えてるのかな?」
「わかんないっすけど…立ち話もあれなんでほら、どのお店がいいですか?」
「うまく丸め込まれてる気がする…」
「気のせいっすよ!俺この新しく出来た甘味屋行きたいです」
「わぁ、おやつによさそう」
「決まりっすね!善は急げですよ!!」
こんな気持ちのまま凛ちゃんと顔をあわせるのは気が引けて茜に手を引かれるまま雑貨店から出た。